Research

ここでは、本研究室で行っている研究分野と過去の研究についてご紹介します。
 
 

研究内容について

本研究室では、体の動きに関する計測や、筋の活動を計測することで、脳が身体をどのように制御しているかを調べています。また、VRヘッドセットやロボットアームなどの装置を用いることで視覚的・力覚的に今まで体験したことのないような不思議な環境を作り出し、人がその環境に適応していく過程を調べることで、人の学習能力について研究しています。さらに、心理物理学的な手法やMRIなどの脳計測装置を用いて人の持つ運動適応能力の神経メカニズムについても研究しています。これらの研究成果を応用・発展していくことで、身体運動の関わる教育・医療・情報技術につながると考えられます。

 
研究設備についてはコチラ
 

こんな研究をしています
運動学習能力の予測:
同じようにトレーニングをしてもすぐにできる人とできない人がいます。できる人とできない人で何が違うのでしょうか?できる人とできない人をトレーニングする前に予測することは可能でしょうか?MRI等を使って脳の違いについて研究しています。

VRを使った体外離脱体験:
VR技術を使うことで、自分の意識が自分の外にあるという体外離脱(幽体離脱)体験をすることができます。このような体外離脱体験をすると自身の身体制御にどのような変化が起こるのでしょうか?

これまでの研究

学士論文

令和5年度
  • 視覚運動学習に対する2種類の罰の学習と記憶保持への影響
  • 拡散テンソル画像とジャグリング課題成績の関連性の検討
  • ジャグリングの試行回数基づくパフォーマンス予測の精度評価
  • 安静と歩行による記憶成績の比較検討
  • 運動課題中の経頭蓋直流電気刺激が安静時脳活動に及ぼす影響
令和4年度
  • 力場環境下における運動学習が安静時脳活動の機能的結合に及ぼす影響
  • 力場環境での到達運動の適応過程における脳活動
  • 手書き入力とキーボード入力による記憶成績の比較
  • モーションキャプチャを用いたジャグリング課題の学習能力差に関する検討
  • 深層学習による技能獲得前の脳画像を用いた運動学習能力の推定
令和3年度
  • 安静時脳活動と運動経験の関連性についての検討
  • 2つの特徴を持つ図形の関係性を条件づけた腕到達運動の学習効果
  • VRによる視覚誘導を用いた運動学習支援システムの検討
  • ラバーハンドとVRアバターに対する視覚的脅威が引き起こす疼痛の閾値変化
令和2年度
  • 安静時脳活動とジャグリング課題の成績に関する検討
  • 手本動作を見ている際の脳活動と運動学習の関連性
  • 脳構造画像を用いた運動の上達具合に関連する脳部位の検討
  • 体外離脱体験中の身体への刺激による身体保持感の変化に関する検討
令和元年度
  • 三塁走者の走塁判断において経験者と未経験者に巧拙が出る要因の検討
  • VRとfMRIを用いた自己の存在感に関する研究
  • 球技経験とボール軌道の予測能力との関連性
  • MRI内でハプティクスデバイスを用いた力場運動学習環境の構築と検証
  • 両側運動野を対象としたfMRIニューロフィードバックによる脳活動の変化の検討
  • 白質線維と力場環境下での到達運動課題との関連性
  • 運動課題の成績に関連する安静時脳活動の検討
平成30年度
  • 仮想空間内での見た目の変化がキャッチング動作に与える影響
  • 安静時脳活動と運動学習のパフォーマンスとの関連性
  • 剣道の経験者と未経験者の重心動揺の違い
  • 仮想現実におけるアバターが握力に及ぼす影響
  • 視覚フィードバックの違いによる図形描画の上達度の検討
平成29年度
  • 体外離脱体験が立位姿勢制御へ及ぼす影響
  • 肘関節屈曲後のF波による手内筋の脊髄興奮性評価
  • VR空間内における視点変化が作業に及ぼす影響
平成28年度
  • 視覚情報が腕の位置感覚に及ぼす影響
  • DTI解析におけるマルチバンド撮像パラメタの検討
  • 視覚回転における両側性転移の検討
  • 視点変換が運動に及ぼす影響
  • 異なる機器間における視覚運動学習の関連性
平成27年度
  • 瞬目と音声刺激の相関性に関する研究
  • fMRIを用いた行動の切り替えに関する脳活動の検討
  • 運動経験の違いによる脳の可塑性の検討

 

修士論文

令和4年度
  • 技能獲得前の脳画像を用いた運動学習能力の予測に関する検討
平成30年度
  • 視点変換が運動に及ぼす影響
平成28年度
  • 観察視点の違いが運動学習に与える影響